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お知らせ

2026.05.26

給食センターの「床」が、食中毒リスクと労働環境を決める理由とは

HACCPに基づく衛生管理が求められる今、施設設計で最も議論される場所の一つが「床と排水」です。

現在稼働している多くの給食センターは、昭和後期の人口増加期(1970年代〜80年代)に建設されたもので、築40〜50年が経過しています。
かつて主流だった「床に水を流す(ウェットシステム)」運用から、最新の「乾いた床(ドライシステム)」への移行が求められています。

その成否を握るのが『HACCP支援用排水システム』です。

なぜこのシステムが「衛生の要」と呼ばれるのか、その理由を3つのポイントに絞って解説します。

1. 「菌の温床」を物理的に排除する

従来のコンクリート溝は経年によりクラックが発生して、汚れが溜まりやすく、清掃が難しいことで細菌の絶好の繁殖場所となっていました。

ステンレス製側溝への移行
 耐久性が高く、表面が滑らかなステンレス製側溝(ダスターピット等)を採用することで、汚れの付着を最小限に抑えます。

 

JP-MI ステンレス製排水桝

 

2. 「衛生の関所」でゾーニングを完璧にする

HACCPでは「汚染作業区域」と「非汚染作業区域」の分離が必須ですが、見落としがちなのが「靴底」による菌の移動です。

ゾーニングとは
 食材の受入れから、製造・出荷まで、人や食材による交差汚染が発生しないよう、ゾーニング(区分け)します。

ゾーニング:食材の受入れから、製造・出荷まで、人や食材による交差汚染が発生しないよう、区分けします。

出入口用ピットの設置
 区域の境界(出入口)に専用のピットを設けることで、汚染物質の持ち込みを物理的に防ぐ「目に見える境界線」として機能します。

3. 過酷な「調理現場」の環境を劇的に改善する

排水システムを最適化し、ドライシステムが機能すると、調理現場の環境が変わります。

湿度の低下
 床が乾いていることで調理場全体の湿度が下がります。湿度が下がることにより、体感温度が下がり、調理員の熱中症リスクが大幅に低減します。

清掃の効率化
 排水溝をゴシゴシと長時間洗う重労働から解放され、短時間の清掃で高い衛生基準をクリアし、維持できるようになります。

JP-DPU ダスターピットⅠ-U型

まとめ:排水は「守り」のインフラ


「食中毒を出さない」という守りを固めると同時に、「働きやすい職場」という攻めの環境をつくる。


排水システムの刷新は、単なる設備の更新にとどまりません。給食センターや食品工場の安全性と持続可能性を高めるための「最優先投資」と言えます。

   
 

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